2013年6月26日水曜日

速報! 木村草太准教授のインタビュー記事 「違法PTA」について

首都大学東京で憲法学を専門にされておられる木村草太准教授の寄稿が新聞に掲載されたことは過去の備忘録に書いた。http://parsave2013k.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

ボクと違って理路整然とした記事で、その内容も「PTAの強制加入は憲法違反」、「強制徴収した会費でプレゼントを配るのは一種の押し売り」など、ボクはディープインパクトを受けた。
この記事は、是非、読み返したい。

さて、この木村草太准教授のインタビュー記事がwebに掲載されたと知って、早速、拝読した。
そのURLはhttp://synodos.jp/intro/4633
記事の題名は「わたしたちの自由はどうやって守られているのだろう ―― 繊細な憲法を壊さないために 憲法学者・木村草太氏インタビュー」

そのweb記事から、一部を抜粋する。全文は上記URL参照。後日、プリントアウトしたい。

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「違法PTA」ってなんだ!?

好きでPTAに入会されたのであればとくに問題はないですが、入退会が自由でないPTAや、強制加入させた会員に仕事を押し付けるPTAは、「違法PTA」なんですね。

PTAのなかには、入会申請書を作ってもいないし、届けてもいないのに保護者を会員登録してしまうPTAがある。なぜこんなことができるかというと、学校から流してもらった名簿を使って会員名簿を作るからです。法的には、そもそも、この時点でアウトで、違法PTAになります。なぜなら、これは学校による「同意のない個人情報の第三者提供」を前提とした運営だからです。

PTAって、子どもを人質にして、強制的に運営できてしまう場合があるんです。実際、PTAを退会しようとしたら、「退会してもいいけど、お子さんがいじめられるかもしれないですよ」と言われたことがある人もいるようです。こういうことを言う人は親切で気遣っているつもりでしょうが、言われた側からしたら脅迫を受けたような感じになるわけで、これは、もう一発退場の不法行為でしょう。

違法PTAから「うちは良いことだってやっているんだ! そんなことをいって潰れたらどうするんだ!」と怒られることもあります。しかし、たとえば、研究費の不正利用を指摘された大学教授が、「おれは有意義な研究をやっているんだ! だからいいだろ!」って言っても相手にされないですよね。どんなに良いことをやっていても、違法行為はやってはいけません。
「違法PTA」って言葉を流行らせたいと思っているんです。違法PTAは撲滅しなくちゃいけませんからね。


多数決の決定が正統性を失うとき

誰もがPTAに参加することが平等にみえますが、じつは人によって参加コストが違うんですね。
これは、多数決による決定が正統性を失う場合の典型的な場面の一つといえます。

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(「正統性」は原文のまま。「正当性」ではなく、「正統性」。意味の違いについては現在不明)
「多数決による決定が正統性を失う場合」
この言葉を読んで、勉強になったのはもちろん、「自治会費に寄附金を上乗せするのは違法」という最高裁判決を思い出した。

自治会側は総会の議決を経ており、民主的に決定していると主張したが、最高裁は、寄付するかしないかは個人の自由で、(議決に従い自治会員は全員寄付することという)総会の議決自体が無効(民法の公序良俗に違反)

というものだったと記憶している。

木村草太准教授の言葉を借りれば、
*強制・自動入会のPTAは憲法違反である「違法PTA」。入会自体が無効。
*そんな「違法PTA」の総会で何を議決しても、無効。
*希望しない人に役を押しつけたり、活動を強いるようなことは不法行為

「違法PTA」は、多数決で決まったからと偉そうなこと言うなよ。
まずは、自らの襟を正しなさい(ちゃんと、入会届をとれよ)ってことだろう。

冒頭に示したURLの記事は「高校生のための教養入門」というページで、子どもたちに正しいメッセージを発信して頂いたと感謝している。

2013年6月19日水曜日

非加入届を提出したら・・・その2・・・

NHKの番組「あさイチ」の感想を書いていたり、仕事が忙しかったりで、すっかり備忘録をさぼっていた(*_*) 忘れないための備忘録も、書くことをサボってしまうと・・・(汗)

さて、これまでの流れというか、あらすじをおさらいしておく。
・自校PTAに「入りません届」を書いてだした。その経緯はhttp://parsave2013k.blogspot.jp/2013/05/3.html
・提出した非加入届はhttp://parsave2013k.blogspot.jp/2013/05/pta20134.html

そしてPTA会長様からお手紙を頂戴した。全文は割愛するが、主な内容は次の通り。
解説等は適宜記入する。

1)非加入届を受け取った。 (拒否はないので、これで非会員確定だ)
2)会えなくて残念。残念。 (ゴールデンボンバー♪)
3)あなたは、会員でないので、PTAに関する権利も義務もない。
 (総論賛成。各論は・・・一枚の説明もないので詳細は不明(^^;  )

はてさて、ここからが脅迫状みたいな内容がはじまる。

4)会員でないので、ご希望をお伺いしたい。
  1.  PTAの配布物の受け取りを希望するか。
  2. 集団登校はPTAの活動。銀様の「旗振り当番」とお子さまの集団登校を希望するか。
  3. 1週間以内に返事がない場合は、1,2とも希望しないとみなす
注)「旗振り当番」というのは、子どもたちが登校する時間帯に、保護者が交差点などに黄色い旗を持って立っている、見守り隊とか呼ばれることもある、その輪番のこと。

この文書を受け取ったのは、ゴールデンウィークの5日ほど前だった。つまり、平日ベースで換算すると、実質3日程度の返信の猶予しかないことになる。ゴールデンウィークは帰省や旅行する家族もある。ボクは、残念ながら、仕事に追われ、1日だけしか休めなかったし、家族サービスもできなかったが(涙)

期日のこともさることながら、「希望を聞く」と書いてあったかと思えば、「希望しないとみなす」と勝手に結論を提示しているのも怒れる。

最も、醜悪なのは、お前の子どもは集団登校に入れてやらないぞ!という子どもを人質にとったような脅迫めいた書き方だ。

NHK「あさイチ」で全国に紹介された悪い例=「PTAを退会の意向を示したら、教員から『子どもが集団登校に加われないよ』と言われた」という悪い例と全く同じだ。PTAに入らない親に対して、その子どもを差別することで、PTA非会員に圧力をかけてやろう!というやり方は、PTAか教育界のマニュアルにでもあるのだろうか。それとも、人間の心の奥底に潜む、悪魔のカケラか何かがそうさせるのだろうか。

ボクは、PTA役員がPTA素人のために頓珍漢なことを言ったとしても許せるし、逆に、可哀想だなぁとも思う。単Pの役員さんは(P連・日Pの給料が出る連中とは違って)無償奉仕活動をしているわけだから、大目にみてあげないといけないとも思う。

しかし、既に集団登校の列に加わって登校している学校に通い始めて1ヶ月も経たない子どもを、その親がPTA非加入届を出したら、その返事に集団登校を希望しないとみなすと書いてよこせるのは、PTAに関して不勉強とか不慣れという次元ではない。
人間として、どうかという問題だ。

当然ながら、怒りの手紙を書いた。その手紙には、この記事で書いた木村草太准教授の新聞記事も添付し、適宜引用させていただいた。

そして、返信が来るのを待たず、後日、警察に電話をし、実際に相談しにも伺った。刑法第222条脅迫罪じゃないの?ってね。
ところで、なかなか、ノリのいい警察官にあたったのか、たまたまテンションが高かったのかわからないが、ボクにはアントニオ猪木の「元気ですか?!」調に聞こえたのだが、

(アントニオ猪木調で) 「告訴しますか!」

って言われたので、思わず笑ってしまい、笑ってはいけないと思いつつも、しばらく笑いが止まらなかった(^^)


この続きは、また忘れないように近々書こう。

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尚、ボクの子どもは、それまでも、この手紙をもらった後も、今も、元気で集団登校の列に加わっているし、学校生活を楽しみながら過ごしている。