2013年5月22日水曜日

NHK あさイチの 「どう付き合う?イマドキPTA」を見て-その1-

平成25年5月20日月曜日にNHKの「あさイチ」という番組で「どう付き合う?イマドキPTA」と題した番組があった。事前に番組予告されていたものの、ボクは朝の6時半には自宅を出て終日テレビが見られない場所にいた。帰宅後、録画を見た。

まず、公共放送を自認する天下のNHK様がPTA問題を取り上げたのには理由があるのだろうと思う。PTAに係る全ての人々が平穏無事に過ごせているなら、このような番組を制作する必要すらなかっただろう。

人間社会が織りなす「現場」には、何かしらの問題がある。絶対ある。その問題の度合が、天下のNHK様が取り上げるような時代になった、もしくは、社会的な要請から無視できない状態にあって、取り上げざるを得ないことになったのかもしれない。

例えば、相撲。
神代の時代からあるという相撲は神事でもあったそうで、国技を自称されておられることもあってか、NHK様は現代でも長年にわたって、毎年、春場所から始まり冬場所に至るまで、その他を含め多く放映をされておられる。

ところが、相撲協会の不祥事などがあれば、それはそれで問題だとして、公平に取材をし報道をされておられる。是々非々の対応だと思われる。

例えば、自動車。
現代社会にあって、ボクのような田舎ぐらしの人間には欠かせない交通手段。日本企業の技術の粋を集めた国産車によって、ボクの生活は成り立っていると言っても過言ではない。多分、日本国中、いや、世界中の人々の多くが自動車の恩恵を受けていると思う。

ところが、自動車の部品の一つ、または、複数に欠陥があった場合、重大な事故を招く場合があり、そのような事案が発見・発表された時には、NHK様もその旨を報じる。
そのような報道に接して、自動車会社に勤める人々は「俺たちは頑張っているのに、失礼じゃないか!」とは言わない。

さて、PTA。
戦後、GHQによって強制的に導入されたこの組織は、日本国民に民主主義を学ばせるためにも導入されたと聞く。
現在では、日本全国でPTAという組織の会員とされている人々は一千万人?とかの多くいるらしく、過去にPTAに係った人を数えると億単位になるのではないかと思われる。

「やってよかった」「学校のことがわかって良かった」「学校任せにしてはいけない」「(なんとなく)子どものために」など、その活動には過去から一定程度の成果や社会的貢献や個人の幸せを見出せるのかもしれない。

ところが、「やらなきゃよかった」「義務と強制で苦痛」「憂鬱」「地獄」「PTA利権はご勘弁」などという人もいるのは事実だ。

自動車の例をあげたが、順風満帆に走っている場合は、誰も文句はない。ところが、一見、何も問題ない便利なユニットやシステムであっても、排気ガスの問題や運転者によっては凶器になったり、ボタンを掛け違えれば人を不幸にする場合があることもわかってきた。

PTAも同じだ。マスコミが取り上げるには、それなりの(昔からあったのだろう)問題があるという社会認識が、今や、NHK様もそれを包み隠せない次元にまで来たということだと思う。

神代の代の力士には想像だにできなかったであろうインターネットの普及もあり、それまで露見しなかったPTA問題を社会で共有し、改善に向けての歯車に拍車をかける時代の要請があったことと推測している。

その拍車とは、これも時代に合わせて、馬力ではなく、自動車のエンジンのように爆発的なものになるよう期待したい。

◆50年ほど昔には、「赤紙」という戦争へ行きなさいという国家らからの命令書「招集礼状」があった。戦争時の日本には基本的人権などなかった。教育の中立性と聞くが、実際の教育現場で行われているPTAへの強制・自動加入入会システムは、戦時中の軍国主義を彷彿とさせる。

◆保護者の自由意思を優先、確認せず、全員、子どもの入学をもってPTA会員とするシステムを容認・看過している学校管理職、教育委員会、文科省は、軍国主義の再来を願っているのだろうか。それとも、軍国主義を崇拝しているのだろうか。

◆自校のPTAから比べれば、戦時中のほうがよかったかもしれない。自校のPTAでは赤紙一枚ないのだから。


NHK様が報道された 「どう付き合う?イマドキPTA」を見ての具体的な感想は、後日に備忘録したい。

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